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【株式会社電通総研様】リカーシブルなビジネスの創出 -SIerとしての新規事業開発とは? (後編)

公開日:2025/07/01

エナメディア編集部

エナメディア編集部

本記事では、前編に引き続き、株式会社電通総研 コミュニケーションIT事業部 松島様にお話を伺います。 

SIerとして新規事業を立ち上げた松島様が、エナジャイズとどのように連携し進めていかれたのか、またその成果などについてお伺いします。 

エナジャイズとの連携を開始した理由 

“FACERE(ファケレ)施設Edition”のリリースを出した時にお声掛けをいただいたことがきっかけです。 
実は元々、元となる事業は以前からあり、その発展系として“FACERE(ファケレ)施設Edition”ができたのですが「これから世の中に出していく」というタイミングでちょうどお声掛けをいただいたのです。 

– 広報だけでは売れない – といった課題は私たちが新規事業の開発を進める中で強く感じていました。 

つまり、市場に迅速かつ的確にアプローチすることの重要性を強く認識しているものの、そのやり方が分からない。
特に初期段階(PMF:プロダクトマーケットフィット前)の検証では、自社のリソースだけでは顧客獲得や迅速な市場フィードバックの収集に限界があると感じていました。 
そこで、BtoB領域の新規事業開発で豊富な実績を持ち、ターゲット顧客への迅速なアプローチに強みを持つエナジャイズとの連携を決めました。エナジャイズのノウハウや人脈を活用することで、より早く市場の反応を掴み、プロダクト改善を効果的に進めることができると期待しました。 

エナジャイズとの具体的な取り組み 

最初にブリーフィングを行い、想定ターゲット(美術館や博物館などの公共施設)の情報を基にプロダクトとコンセプト説明をエナジャイズにさせていただきました。その上で、どんなところにどういう風にアプローチするかといった営業戦略面をエナジャイズに考えていただきました。 
すると、取り組み開始から2週間程度で既にアプローチを始めていたという…このスピード感には正直驚き『これは面白いな』と感じたことを覚えています。とにかく早く、実際にお客様となり得る人たちにプロダクトを当ててみて反応を見てみた上で製品を修正するPDCAを回していく、といったことができたことは、弊社にとっても非常にプラスでした。 
そのようなPDCAを回していくと段々と「市場が狭すぎてお客様の数がそんなに伸びそうにない」といったことや「ターゲットを変更するために〜〜のような機能も追加(削除)する方が良さそうかな」といったことを把握できるようになるのです。エナジャイズとご相談しながら、そのようなアプローチが取れたことはとてもいい体験になりました。 
進めていく中で、どこを改善するかを顧客の声から判断し、実装することで、声をあげた顧客も満足して短期感で導入に繋がる、という良い流れができました。エナジャイズの進め方は、商品改善だけでなく、顧客の購買意欲を高める上でもうまく機能しているように思います。 

エナジャイズと連携して得られたメリット 

エナジャイズと連携したことで得られた最も大きなメリットは、市場ニーズを迅速に把握し、プロダクト改善に直結させることができた点です。特に、顧客からの直接的なフィードバックを迅速に得ることで、プロダクトの方向性を明確にし、無駄のない開発を進めることができました。 
我々にとってエナジャイズは『単なる営業代行』ではなく『テクニカルパートナー』としてプロダクト開発メンバーの一員だと考えています。単なる営業支援にとどまらず、開発プロセスにまで踏み込んだ一体的な体制が整ったことで、短期間でのプロダクト改善をスムーズに進められました。 
また、エナジャイズを『テクニカルパートナー(プロダクト開発メンバーの一員)』とすることによって、開発チームの中に営業機能を包括できるため、市場のニーズにマッチした商品開発を迅速かつ確実に行えることがエナジャイズと連携する最大のメリットだと感じています。

エナジャイズとお取り組みいただいた感想 

本当に助かっています。 

画一的な通り一遍の話ではなくプロダクトの形が変わるとともにお客様へのアプローチや声の聞き方なども変えていただいていますので、とても助かっていますし、私自身も刺激を受けられるので「じゃぁ今度はこんなものを作ってみようかな」といった発想も湧いてくるようになっています。 
エナジャイズとの連携を通じてプロダクトチームを回す中で、さまざまな知見が溜まっていくということは楽しい体験だな、と感じます。 

今後の事業展開 

私としては”FACERE(ファケレ)施設Edition”のような小粒のプロダクトのラインナップを作り、リカーシブルなビジネスのボリュームを少しずつ上げていきたいな、という野望があります。
ただ、会社としての方針もある中で、どこまでいくかというところはこれからですね。
会社として主力になっている1案件数億円といったプロジェクトではなく、1契約で月数万円といった案件を積み上げてどこまで大きくできるか、そのような新しいアプローチでどこまでいけるか、を今後試していきたいと考えています。 

新規事業開発の成功要素 

SIerが新規事業開発を成功させるためには、常に顧客の声を中心に据えた迅速な改善プロセスが重要です。 
作るだけでなく、実際に市場に受け入れられるプロダクトに仕上げるために、営業やマーケティングとの一体的な運営体制を整えることが求められます。 
特定の顧客向けに開発したものをただ転用するような安易な発想では決してうまくいかず、「横展開」と「プロダクト開発」とでは本質的に視点が異なると考えています。 
エナジャイズのような外部パートナーとの積極的な連携は、これらを効率的に推進するための重要な戦略です。顧客とプロダクトの距離を縮め、市場の声を的確にプロダクト改善に繋げることで、事業成長を実現できると考えています。 
これまでの経験を活かし、より市場に寄り添ったプロダクトを開発していきたいと考えています。 

ありがとうございました。 

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株式会社エナジャイズ代表取締役岡崎 史

プロフィール 大学卒業後、大手飲料グループを経て、40事業を超える新規事業の立ち上げを経験。その経験を活かし、2022年、PMFと顧客開拓を同時に実現する『PMFプログラム』を開発。
徹底的に顧客視点に立つ独自の手法で、年間2,000社の新規商談を生み出すなど新規事業推進のスペシャリスト。
大企業を中心に伴走支援、研修、講演等実績多数。

PMFプログラム

プロダクトが完成しても、すぐに売れる状態とは限りません。
エナジャイズのPMFプログラムは、顧客ヒアリング・MVP改善・提案プロセス構築・テストセールスなどを通じ、営業の勝ち筋をつくる“売れる状態”を体系的に構築します。
PMF未達のまま営業を増やす“水漏れ状態”を解消し、再現性ある営業モデルへ進化。
事業をスケール可能な状態に導きます。

PMFサーベイ

自社プロダクトがどの程度市場に合っているのかを可視化するのがPMFサーベイです。
エナジャイズがターゲット企業へのアポイント・商談を代行し、顧客の声を独自手法で収集・分析。
PMF達成度をスコア化し、強み・課題・改善ポイントを明確化します。
現在地を正しく把握することで、最短でPMF達成・事業収益化へ向かうための打ち手が明確になります。

新規事業研修・人材育成

新規事業の成功は「人材の質」に大きく左右されます。
エナジャイズの研修は、知識習得だけでなく“顧客理解を軸に意思決定できる人材”を育てる実践型プログラムです。
課題発見力、仮説検証力、事業推進力を体系的に習得し、組織全体の新規事業推進力を底上げします。
アイデアを価値へと変える人材を育成し、企業のイノベーションを加速させます。

PoCパートナー開拓

PoCの成果を左右するのは「誰と組むか」です。
しかし、パートナー候補の選定やアプローチ、交渉には多大な工数がかかります。
エナジャイズは、PoCの目的設計から最適パートナーの選定、商談・交渉まで一連のプロセスを代行・伴走。
BtoB新規事業に特化した知見で、単発の実証に終わらない“事業化につながるPoC”の実現をサポートします。

ビジネスモデリング

技術起点の事業は強みを活かしやすい一方、プロダクトアウトになりやすい課題があります。
エナジャイズは、技術の価値を正しく市場に接続するために顧客検証を基盤としたビジネスモデリングを実施。
顧客課題の構造化、価値仮説の整理、提供価値の再設計を通じ、技術の可能性を“売れる事業”へと昇華します。成功確度の高い事業企画を構築します。

顧客検証

新規事業の多くが失敗する要因は、顧客理解の不足です。
エナジャイズでは、仮説設計から質問設計、ターゲット開拓、インタビュー実施、分析までを一気通貫で支援します。
単なるヒアリングではなく、洞察を得て次の打ち手に落とし込む“実践的な顧客検証”を実施。
生きた顧客の声を基に、事業の方向性を確実に見定め、成功確度の高い事業開発を実現します。

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